1,000万円といえば、金融機関が破たんした場合にペイオフで保護される最高額でもあります。リスク分散のためにも、多様な方法で運用する余裕もあるかと思います。
1,000万円の資産があれば、不動産投資で運用する幅も広がります。1室だった区分ワンルームマンションを2室、3室と増やしていくことで、空室リスクの低減にもつながります。不動産投資のいちばんのリスクである空室リスクについて、多くのオーナーは部屋数を多く持つことでリスクを分散しています。
また区分マンションの場合、災害リスクについても想定しておく必要があります。同じ地域の建物を運営するのではなく、離れた場所の物件購入も検討してみてはいかがでしょうか。マンション経営で得られた収益をもとに、1室、また1室と物件を購入していき、家賃収入も資産も増やしていくのが、不動産投資の魅力でもあります。
不動産投資で高い利回りを狙うなら、一棟建ての中古アパートを運営してみるのも一手でしょう。1,000万円の資金があれば、東京都内でも購入できる可能性が出てきますし、中古アパートだと表面利回り10%以上というところも多くあります。
上記で述べたように、所有する部屋数が多いほど空室リスクを減らせます。ただし、災害リスクに弱いという一面がありますし、投資初心者にとっていきなり一棟建ては冒険しすぎという感も否めません。
初心者は、まず区分でノウハウを身に付けていき、さらに資産に余裕が出てきたら一棟建てにチャレンジするという流れのほうが賢明かもしれません。
リスク分散に注力したいという方には、株式や債券を投資信託で運用するという方法を使ってみてはいかがでしょうか。
さまざまなファンドがある投資信託は、リスク分散に適した資産運用でもあります。公社債投信や中期国債ファンドであれば、さらに安全性は高まります。
また、不動産投資をやってみたいけど自分で物件を購入するのは不安という方には、不動産投資信託という運用法もあります。他の投資信託商品と違い元本保全の物件もありますので、ローリターンでも確実に増やしていきたいという方にも向いています。